動画用カメラ選びで気を付けたい7つのポイント

今後、動画での情報発信が増えていくことが予想されますよね。
ツイッターのように誰もがアカウントを持って、動画をメインとしたSNSが発達していきそうです。

このタイミングで動画用カメラの購入を検討されている方も多いのではないでしょうか?

ところが、カメラは値段も高いですし、種類も沢山あり、どのカメラを選ぶのか非常に悩ましいです。

そこで動画用カメラ選びの際に気を付けたいポイントをまとめてみました。

カメラ選びの前に

本来なら「このカメラがおすすめです!」と言いたいところですが、発信したい内容、撮影スタイル、投稿頻度、予算などによって、その人に合ったカメラが変わってきます。

なので、カメラを選ぶには自分が発信したい動画を撮るのに、どうしても外せない機能が備わっているかどうかで取捨選択していくと良いと思います。

ミラーレスカメラに絞ります

動画を撮ると言えばハンディビデオカメラを思い浮かべるかもしれませんが、画質や流行りを優先してミラーレスカメラに絞ります。

使用用途によってカメラ選びも変わってくる

この記事では投稿したい内容を「音楽活動の動画を撮りたい」と想定してカメラ選びのポイントを書きました。

ここまで絞ったらどのカメラにするか決まってきそうな気もしますが、それでも発信したい内容によってカメラの向き不向きが変わってきます。
それほどカメラ選びは難しいんです!

例えば、

  • PVが撮りたい
  • 演奏してみた動画を撮りたい
  • 曲作りや奏法のノウハウを発信したい
  • リハーサルや買い物などの普段の音楽活動を伝えたい
  • 機材のレビューがしたい
  • ライブを撮影したい

など、一言で「音楽活動の動画」と言っても内容にこれだけの幅があります。

撮影内容に合わせてカメラを変えるのが理想

撮りたい内容によってカメラの向き不向きが変わるので、カメラを何台も持っていて、内容によってカメラを代えて撮影するのが理想です。

  • PVのような気合の入った映像作品を撮る→フルサイズカメラ
  • 街撮りをしてオシャレなVlogを撮る→コンデジやオズモポケットなどの小型のカメラ
  • サーフィンやスケボーなど激しい映像を撮りたい→アクションカム

ただ、ここまで行くと動画専門の人になってしまいますよね~。

最初の一台としては概ねカバーできる機種がベターですよね。

ミラーレスカメラはまだまだ写真がメイン

ミラーレスカメラで動画を撮影する人が増えているとはいえ「カメラと言えば写真!!」とまだまだ静止画ユーザーがメインな状況です。

YouTubeでカメラレビューをしている人も多いので、カメラ選びでYouTubeを見ることも多いと思います。

その時は、その人が伝えたい内容が写真メインなのか動画メインなのか気を付けて見るようにしましょう。

自分に合ったカメラ選び

やっとカメラ選びのポイントに入ります^^;。
サラッとポイントだけ書きます(それでも長い)。

1.センサーサイズ

まず一番に気にしたいのがセンサーサイズです。

センサーサイズの差

カメラにはセンサーがあり機種によってサイズが異なります。

  • 1/2.3インチ→ スマホ、コンデジ、アクションカム
  • 1インチ→高級コンデジ(画像黄)
  • マイクロフォーサーズ→パナソニック、オリンパス (画像青)
  • APS-C→キャノン、ソニー、フジフィルム、ニコン(画像緑)
  • フルサイズ→各社ハイエンド機(画像赤)

■センサーサイズが大きいメリット

  • 画質が良くなる
  • 暗所に強くなる
  • ボケやすくなる(ボケると良い感じに見える。街撮りではプライバシー保護にもなる)

■ センサーサイズが大きいデメリット

  • 本体、レンズ共にサイズが大きく重くなる
  • 本体、レンズ共に値段が高くなる

簡単に言うとセンサーサイズが大きくなればなるほど画質は上がりますが、価格が高く、本体重量が重くなります。

「スマホで十分」と言っている方もいますが、そういう方は発信している内容が情報がメインな方が多いと思います。

反対に映像作品として映像の質で勝負している方はフルサイズを使っている方が多いですね。

2.メーカーによる特色

メーカーによってマウント(レンズの規格)やメニューやダイヤルの操作感、色の傾向も違うので、一度購入してしまうと他メーカーに乗り換えるのが大変です。

メーカーが「写真と動画のどちらに力を加えているのか」「人気があり将来性に期待できるメーカーなのか」この辺りもカメラ選びの大事な要素になってきます。

勝手なイメージだと、

  • これまで写真用一眼レフの王様はキャノンとニコンだった
  • キャノンは動画にも使っている人が多い
  • ニコンは写真メインの玄人が多い
  • ソニーはミラーレス市場で性能とシェアが一歩リードしている
  • パナソニックを使っている人気YouTuberが多い
  • フジフィルムは写真好きでフジの色が好きな人が多い
  • オリンパスもこだわりの人が多いイメージ。動画ユーザーも割といる

現状のミラーレスカメラ市場ではソニーが人気と性能で一歩リードしていて、プロの動画クリエイターの中でもソニーを使用している方が多いそうです。

キャノンは元々王様なので今後の開発力に期待ができますね。
ただ、既存の写真ユーザーが多いので動画に振り切った進化が期待できるかは怪しい。

ところで、これらのカメラメーカーが全て日本のメーカーなのは凄いですよね。

さっきも書いたように「カメラは写真がメイン」なので動画はおまけの位置づけのメーカーがほとんどです。

Blackmagic DesignのBMPCCのような動画に振り切った新しいデザインのカメラを出してほしいところですが、日本のメーカーの体質的に難しいかもしれませんね。

個人的にはBlackmagic DesignがBMPCC(無印)のようなシンプルなデザインが好みです。フラッシュとファインダーは使わないので無い方がスッキリ。

Blackmagic DesignがYouTube向けの動画専用エントリー機を出してくれば嬉しいんですけどね~。

3.手振れ補正の有無

街歩きやライブ撮影などを手持ちで撮影をしたい人には手振れ補正は必須です。

逆に三脚を使った固定撮影しかしない人には手振れ補正は必須ではありません。

手振れ補正がある機種はだいたい価格が高くなり本体重量も重くなります。

ただ、手振れ補正は付いているのに越したことは無く、後々手持ちで撮影したい場面も出てくるかもしれないので、できれば手振れ補正が搭載されている機種を選んだ方が良いです。

その際に注意するポイントがあります。

それは、手振れ補正の方式が光学式であることです。

手振れ補正には本体内の光学式と電子式、それとレンズ内手振れ補正があります。

光学式とはセンサーそのものが動いてブレを補正します。
電子式とはセンサーに映った映像を後処理で補正します。

二つを比較すると光学式の方がブレの補正が自然です。

なので、手振れ補正の有無を確認するときは、それがボディ内光学式手振れ補正かどうかを確認したほうが良いです。

4.モニターの可動方式

個人の動画での情報発信となると一人で撮影するいわゆる「自撮り」で撮影する人が多いと思います。

そうなるとモニターが稼働して自分側に向いてくれると撮影効率が上がります。

■モニターの可動方式

  • 固定モニター→モニターが固定されていて動かない
  • チルト式(フリップアップしない)→自分側にはモニターを向けられない。α6500のようなモニター。
  • チルト式(フリップアップする)→カメラの上部にモニターを反転できる。α6400のようなモニター。
  • バリアングル(フリーアングル)→カメラの左にモニターが飛び出す。GH5のようなモニター。

フリップアップするチルト式は自撮りに向いていると言われていますが、これも撮影スタイルによって異なります。

例えば、手元の作業や小さな商品レビューをする場合は、フリップアップ式のモニターだと角度が違うので見づらいです。

その点、バリンアグルモニターならモニターの角度だけでなく開き具合も調整できるので手元をモニターしやすくなります。

逆にバリアングルモニターで自分が撮影側に回る場合は、モニターが光軸(レンズの中心)からズレてしまうので、首を少し左に向けて撮影することになってしまいます。

外部モニターを付ける

そもそも焦点距離が長いレンズので撮影する場合、カメラを遠くに設置するので3インチほどのモニターではよく見えなくなります。

最近の機種は外付けモニターを付けたり、スマホ、PC、タブレットと連携して操作できるので、初めから外付けモニターの導入を念頭に置いてカメラを選ぶのもありですね。

ただし、その分、セッティングの手間やフットワークの軽さが失われてしまいます。

う~ん、悩ましい(笑)。

5.外部マイク接続端子の有無

動画を撮る際には音も重要な要素になってきます。

コンデジやエントリー機種には外部マイク接続端子が付いていないものが多いです。

エントリー機だけでなくミドルクラスやハイエンド機でもカメラの内蔵マイクはおまけ感覚の簡易的なものがほとんどです。

「上級レベルでは動画と音声は別に撮るもの」と言うのが常識なようです。

クオリティの高い動画を撮りたいなら外付けマイクを付けることになります。

ただ、外付けマイクにはモノラルの物が多いです。
ステレオ録音できるもので本体に録音機能が無いものはあまり良い音の物がない印象。(RODEのステレオマイクは良さそう)

高音質でステレオ録音したい場合は、リニアPCMレコーダーを外部マイク接続端子に繋いで撮る方法があります。

リニアPCMレコーダーは本体に録音できるので、ライブなど超高音質で動画を撮影したい場合は、動画と音声を別撮りして編集で同期させる方法があります。

パナソニックLumix G7の場合、 外部マイク接続端子にマイクを繋いで録音するとホワイトノイズが乗ってしまい、2割ほど音質が落ちてしまいます。

と言うことは、毎回リニアPCMレコーダーを使って別撮りして編集で同期すれば、 外部マイク接続端子が無くても高音質な動画を撮影できるので、外部マイク接続端子が無い機種も候補になってきます。

ただし、レビューやVlogなどカット数が多い撮影の場合、編集での同期作業が変動だったり、録音し忘れて動画と音声ファイルの数が合わなくなったりします。

とういわけで、撮影したい内容によって外部マイク接続端子の重要性が変わってくるので一概に言えないわけです。

とはいえ、外部マイク接続端子はあるに越したことはないですね。

6.動画撮影時間30分制限の有無

これまでのミラーレスカメラにはヨーロッパの関税規制による動画の連続撮影時間30分の制限がありました。

この規制もあって「長時間の撮影にはハンディビデオカメラが向いている」と言われていました。

最近になってこの規制が無くなったようで、これから発売されるカメラには動画の連続撮影時間の制限が無くなっていきそうです。

今後はSDカードの容量、カメラのバッテリー残量、もしくは発熱の限界まで撮影できるようになりそうです。

30分以上の連続撮影が必要な場合は、クラシックのコンサートやライブを丸々記録したい場合でしょうか。

街撮り、商品レビュー、ノウハウの撮影などの場合、30分連続で撮影し続けることはほとんどないと思います。

現行の機種には30分規制があるものが多いので長時間録画をしたい方は注意してください。

長時間録画が目的なら給電しながら録画が可能かどうかもチェックしたほうが良いですね。

7.画角が広く明るいレンズがあるか

最後にレンズ選び。
選んだカメラのマウントに使いたいレンズがあるかどうかもカメラ選びの重要なポイントになってきます。

画角

まず、レンズには焦点距離と言うものがあり、センサーサイズによって画角が異なります。
これを35mm換算と言い、各センサーサイズによって似たような画角が得られるように換算します。

写真の場合、35mm換算50mmを標準と言うので、35mm換算50mmレンズを選んでしまいそうですが、ワンマン撮影の場合はもっと広い画角を得られるレンズを使っている人が多いです。

具体的には35mm換算24mm以下が望ましいと思います。(スマホの焦点距離は28mm程度と言われている)

焦点距離が短いとカメラが近くても画角が広いので、手の届く距離にカメラを置いて操作しながら撮影するできたり、手持ちで自撮りしたりできます。

反対に焦点距離が長いとボケ量が増えるので雰囲気のある映像を撮れます。

焦点距離の長いレンズを使いカメラを遠くに置いて、手元のスマホやタブレットで操作して撮影するのも一つの撮影スタイルですね。

F値

F値とはレンズの光を取り込む量を表した数値です。

動画撮影の場合できるだけF値が低いレンズがおすすめです。

センサーサイズにもよりますが、おおむねF2以下、できればF1点台が好ましいです。

センサーサイズが大きければF2.8やF4などF値が少し高めでも良いですが、特にマイクロフォーサーズの場合、できるだけF値の小さなレンズを使って光量を稼ぎたいところです。

動画撮影の場合、シャッタースピードやフレームレートが大体決まってきます。

室内は思ったよりも暗く、ライブ撮影やレストランでのライブなど薄暗い環境での撮影も多いと思います。

そうなると光量が不足しがちで薄暗い映像になってしまいます。

Sonyのα7s2やパナソニックのGH5sを除いて高感度に強いカメラはまだ少ないのでレンズのF値が低いレンズの方が動画撮影に適しています。

日中の屋外など光が多すぎる場合は、NDフィルターを使ったり、F値を上げたり(レンズを絞る)して減光すれば対応できます。

ズームレンズと単焦点レンズ

レンズにはズームできるズームレンズとズームできない単焦点レンズがあります。

一般的にズームレンズの方が大きく、単焦点レンズの方が画質が良いです。

ズームレンズは一般的にズームした望遠側でF値が上がり暗くなってしまうレンズが多いです。

ズームしてもF値が変わらない「通しレンズ」もありますが、その分値段も高くなります。

通しレンズのF値は低くて2.8のレンズが多いので、撮影状況によってはもっとF値の低い単焦点レンズの方が有利な場合があります。

機種によって画質を落とさずにズームできる(ソニー 超解像ズーム、パナソニック EXテレコン)や電子ズームがあるので単焦点レンズでもいくらかズームすることができます。

ライブ撮影などズームを多用する方はズームレンズが良いかもしれません。

補足 4K撮影が可能かどうか

4K撮影ができるかどうかは今のところ気にしなくて良いと思います。

その理由は、

  • 転送速度や4Kモニターの普及率がまだ追いついておらずな、4Kを視聴できる環境の視聴者が少ない
  • スマホでの視聴者が多い
  • 4K動画編集用に高スペックなPCが必要になる
  • 転送速度やファイル管理で手間を取られてフットワークが重くなる

と言う訳で4Kが一般的になるのはもう少し先になりそうです。

もう少し先と言っても2年後には4Kが当たり前になっているかもしれませんね。

まとめ

めっちゃ長くなってしまいました。
私はこの辺りを気にしてカメラを選んでいます。

このどのカメラにするか選ぶ作業を楽しいと思える人が「カメラ好き」ってことになるんでしょうね(笑)。

ここまで書いておいてなんですが、大事なのはカメラよりも内容かもしれません(笑)。