DTMにおける「アレンジ」について整理してみた

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先日、いくつかの壁にぶつかりながらもボカロ曲を投稿でき、投稿までの過程を一通り体験することができました。

早速、2作目の制作に入りたいわけですが、これまでぶつかってきた壁とは違う大きな山の存在に気が付きました。

それが「アレンジ」です。

これからしばらくはアレンジする力を蓄えないといけないと実感しているわけですが、その前に、「DTMを行う上でのアレンジとは何なのか」を一度整理することにしました。

バンド演奏ではスコアは不要

私はこれまでバンドではベースを担当していて、オリジナル曲を作ったりカバー曲を演奏したことがあります。

バンドでオリジナル曲やコピー曲を演奏する場合、コード進行とメロディを書いたいわゆる「リードシート」を書いて、メンバーに事前に渡し、リハーサルで音を出しながら調整してきました。

当たり前ですが、ピアニストはピアノについて詳しく、ドラマーはドラムについて詳しいので、バンドスコアのようにいちいちすべての音符を書くわけではありません。

なので、リードシートで十分だったわけです。

ところが、DTMでの打ち込みの場合、ドラム、ピアノ、ベースに始まり全ての楽器を打ち込むので、全ての楽器について音域から演奏法、効果的な使用方法まで、完全に把握していないといけません。

DTM以前のアレンジとは

DTM以前のアレンジ、アレンジャーの役割について書いてみます。

まず作曲家がメロディとコードを付けます。

それに作詞家が歌詞を付けます。

ここからがアレンジャーの仕事で、どのような楽器編成にするか、どのようなジャンルにするか、または誰を呼ぶか、などを考えながら楽譜を書いていきます。

ホーンセクションやストリングセクションがいる場合は、音符を楽譜に細かく書いて指定しますが、ギター、ピアノなどのリズムセクションの場合、簡単なパターンだけを提示しておいて、「後は演奏者にお任せ」の場合が多かったのではないかと思います。

現代の音楽制作の状況は

スタジオでの録音を主体とした曲作りの場合、スタジオ代やエンジニア、ミュージシャンの人件費等、1曲作るのに膨大な額が必要になってしまいます。

ところが、ここ数年のパソコンや機材の急速な進化・低価格化によって、これまで数千万円かかっていたような環境が数十万円で手に入るようになったことはもはや常識ですね。

音源にしても今となっては、よほど注意して聞かない限り本物と区別はつかないほどです。

個人でもプロのスタジオと大差ない環境を誰もが手にできるようになりました。

「1億総クリエイター時代」「CGM文化」などを書き出すと話が長くなってしまうのでとりあえずはこの辺で。

アレンジには曲調を変えるアレンジと言う意味もある

一般的に「アレンジする」と言えば、バラードの曲をアップテンポにアレンジしたり、8ビートの曲を4つ打ちにアレンジしたりと言った、曲のジャンルを変える意味でもアレンジと言う言葉が使われます。

DTMにおけるアレンジとは

と言うわけで、「DTM以前のアレンジ」と「DTMにおけるアレンジ」ではニュアンスがだいぶ異なってきているわけです。

「DTMにおけるアレンジ」とは、

  • コードとメロディーを書くのが作曲
  • その曲に対してカラオケのような音源を作っていくのがアレンジ

こう考えるとわかりやすいのではないかと思います。

もちろん、メロディーと同時に曲を作ったり、トラックを先に作ったりする場合もあると思います。

この、コードとメロディー以外の伴奏部分を作っていくことをアレンジと呼ぶとわかりやすいのではないかと思います。

アレンジの意味は曖昧

ここまで書いてきたように、同じ「アレンジ」と言う言葉でも、この言葉を使う人の年代や状況によってだいぶ意味合いが変わってくる非常に曖昧な言葉になっているようです。

メロディーとコードだけの状態に伴奏を付けることをアレンジとも言うし、バラードからアップテンポに曲調を変えることもアレンジと言います。

本を探す場合でも、この辺りの違いが非常に曖昧な状況です。

もしかするとDTMの場合は、アンレジと言う言葉ではなく「曲作り」「楽曲制作」と別の言葉を使った方がわかりやすいのかもしれません。

DTM以後のアレンジで必要なのは

DTM以前のアレンジの場合、リズムセクション、ホーンセクション、コーラス、ストリングスといわゆる”生楽器”のみしかありませんでした。

ところが、DTMの場合、これら生楽器だけでなく、シンセサイザーやSE(サウンドエフェクト)と言った電子楽器についても詳しくないといけません。

こちらの動画がわかりやすいのですが、

簡単なメロディの曲でもアレンジ次第でこれほど表情が変わってしまいます。

まとめ

と言うわけで、「アレンジ」と言う言葉は非常に曖昧な言葉になっている状況ではありますが、DTMerやボカロPにとって「アレンジする力」は必須であることは間違いないようです。

しかもアレンジする力は一朝一夕では身につかず、沢山の経験を積む必要があります。
それに打ち込む力も伴わないとアイディアをスムーズに表現することができませんし。

なので、しばらくはアレンジ関連の書籍を何冊かこなして「アレンジの基礎力」を身につけたいと思います。

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