ダウンアップ奏法でハイハットを打ち込みして8ビートをかっこよくする

前回の記事、AKAI MPD218では指ドラムでのダウンアップ奏法を表現できない?でドラムが速い曲でハイハットを演奏する際に、ダウンアップ奏法と言う奏法が使われていることが分かりました。

それとダウンアップ奏法について調べている内に、ドラム音源のBFD3ではダウンアップ奏法に必要なスティックの叩く位置を分けて割り当てることができることがわかりました。


FXpansion / BFD3 Special Download ドラム音源

そこで「あれ?もしかして速い曲のハイハットを打ち込む際にダウンアップ奏法を使った方がよりリアルになるのでは?」と思いついたので、そのことについて音源付きで検証していきたいと思います。

ティップとシャンクの音色の違い

まずはドラム音源「BFD3」のティップ(スティックの先)とシャンク(スティックの柄)の音色の違いを確認してみましょう。

ハイハット クローズ

前半がティップで後半がシャンクです。ベロシティ値は全て100で一定です。

結構違いますね。

ハイハット 3/4 オープン

こちらはハイハットを4分の3オープンした音源です。
先ほどと同じで前半がティップ、後半がシャンクで、ベロシティ値も全て100です。

こうやって聞いてみると同じベロシティ値でも音量が全然違いますね。

BFD3のGroove Editorでもダウンアップ奏法が使われている!


FXpansion / BFD3 Special Download ドラム音源

ドラム音源の「BFD3」には「Groove Editor」と言う機能があります。

Groove Editorには沢山のジャンルのパターンが入っていて自由に編集することができます。

また、好みのパターンがあればそれをDAWのトラック上にドロップアンドドラッグすればMIDIノートとしてトラックに移してそのまま使うことができます。

詳しくはSleepfreaksさんの記事をご覧ください。
「BFD3」3_ Groove リズムパターンの使用

先ほどのパターンのハイハットを見てみると、表拍にシャンク、裏拍にティップが使われていて、ダウンアップ奏法になっていることがわかります!!

このパターンをトラックにドラッグして書き出した音源がこちら

ドラムキット名 BFD3 Pop 110bpm JM
パターン名 Pop CH1 a
ハイハット クローズ ティップとシャンク

ハイハットのみの音源

次に先ほどのお手本パターンからキックとスネアをミュートして、ハイハットのダウンアップ奏法のみにしました。
いい感じですね!

こちらがお手本パターンのハイハットのみのベロシティ値です。表拍が50ほど、裏拍が40ほどで、意外にもベロシティ値の差が少ないですね。

実際の打ち込みにダウンアップ奏法を応用してみる

では実際にダウンアップ奏法を打ち込みに利用してみましょう。
テンポは160です。キックとスネアも入っています。

1.ハイハット ティップ ベロシティ固定

まずはハイハットのベロシティ値を100で固定した音源です。
ハイハットはクローズのティップのみを使用。

いかにも打ち込み、もしくは初心者のドラムって感じですね。

2.裏拍のベロシティ値を修正

1の音源の裏拍のベロシティ値だけを50に変更してみました。

1よりはずいぶんと良くなりましたが、まだ今一つパンチが足りない気がします。

3.ベロシティ固定の表拍をシャンクに変更

1のベロシティ固定の表拍だけをシャンクに変えてみました。

少しノリは出ましたが全体的にハイハットの音量が少し大きい気がします。

4.ベロシティ値を80に変更

3の音源のハイハット全体のベロシティ値を100から80に変更してみました。

音は落ち着いたものの今一つパンチ不足でノッペリとしている気がします。

5.リアルタイム入力してみた

手動で録音したほうが良い気がしたので、MIDIキーボードを使ってリアルタイム録音をしてみました。

ハイハットの表拍がシャンク、裏拍がティップです。

ベロシティ値は表拍が100、裏拍が80くらいです。

かなりいい感じになってきました!

6.ベロシティ値を揃える

最後に5の音源のベロシティ値を表拍が100、裏拍が80に揃えてみました。

不思議なことにベロシティ値を揃えたら裏拍が聞こえ過ぎるようになってしまいました。

ベロシティ値を揃えた6よりもリアルタイム入力した5の方が自然な気がします。

数値をしっかりと揃えて打ち込みをする場合は、もう少し裏拍のベロシティ値を下げても良さそうです。

まとめ

と言う訳で、ダウンアップ奏法を利用して8ビートのハイハットを打ち込む方法をご紹介しました。

「8ビートの曲のドラムがイマイチだな~」とお悩みの方は試してみてはいかがでしょうか?