「シンセサイザー入門 音作りが分かるシンセの教科書」の感想とレビュー

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これまでDTMをやってきて何かと避けてきた「シンセサイザー」ですが、やっぱり基本中の基本だけでも抑えておいた方が良さそうなので、こちらの本を購入してみました。


シンセサイザー入門 音作りが分かるシンセの教科書

2007/12/25に発売され、すでに絶版になっているようですが、「絶対に古くならない、永遠の輝きを持ったシンセの教科書」と書いてあるのでこちらの本を購入してみました。

Kindle版もあります。

付属CDについて

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付属データとしてCDが入っています。(Kindle版の場合ダウンロードデータ)

中は、通常のCDプレイヤーで再生できるオーディオトラック93トラック入っています。

ノコギリ波や矩形(くけい)波など「ピー、ポー」と言った単純なものから、実際にシンセを使った音の作り方を解説しつつ、その音を使った演奏例が入っています。

演奏例が入っているのはありがたいですね。
しかもカッコイイ!!

では、横文字が多くて難しそうですが、実践を開始します!

感想

前半

前半はシンセの基本について、文字を読みながら、CDの音を聴き、読み進めていきます。

この時点で「う~ん、わかるような、わからないような。読み進めていけば分かるようになるかな?」と言う感じでした。

後半

後半はシンセを使って実際に音を作っていきます。

この本では、機種によって左右されないように架空のシンセの図が載っていて、それとCDの音を参考に、エレピ、ブラス、ドラムなどの音を作っていきます。

私が使用したシンセはMai Tai

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Mai TaiはStdio One純正のシンセです。(Artist以上に付属)

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フリーのシンセと言えば「synth1」が有名で、試しに導入してみましたが、GUI的にMai Taiの方が見やすかったので、Mai Taiを使って読み進めることにしました。

Software Synthesizer Synth1はこちら

LFOの送り先を探すのに苦戦

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シンセではオシレーター、フィルター、アンプの他にエンベロープ、LFOと言ったモジュレーターを使って音を変化させます。

ところが、Mai TaiのLFOを触っても全く音が変化しないので、どこにLFOが機能しているのかサッパリ分かりませんでした。

しばらく格闘した結果、上の画像の赤丸の部分からモジュレーションの送り先を指定できることがわかりました。

【追記】

Studio Oneのヘルプからリファレンスマニュアルを見てみたら、Mai Taiやその他インストゥルメントやエフェクトについての説明がちゃんとありました。

シンセの基本はわかった!はずが、、、

その後、本を参考にして音を再現していき、読み終えました。

「よ~し、これでシンセの基本がわかったぞ!これでどんなシンセでも使えるようになったはず!」と他のシンセを開いてみると、、、、

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Massive。うげ~、ボタンがいっぱい!

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FM8。なんじゃこり?

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ABSYNTH5。どこを触っていいかわからん(笑)。

と言う感じでした。

ちなみにKOMPLETEには他にも7つくらい独特なシンセが入っています。

波形を見ながらだと分かりやすい

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Studio Oneには「Spectrum Meter」と言う周波数の分布を見ることができるエフェクターが搭載されています。
音だけの変化だとなんとなく音が変わっているのはわかりますが、何が変化しているのかがわかりづらいです。
そこでSpectrum Meterを使うと音の変化を視覚で確認することができます。

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こちらはサイン波。基音のみが発信されていて、倍音は含んでいないのがわかります。

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こちらはノコギリ波。ノコギリ波は整数倍音が入っている波形なので、きれいに倍音が並んでいるのがわかります。

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こちらは三角波。三角波は奇数の整数倍音のみなので、ノコギリ波の半分になっているのがわかります。

この他にもフィルターの変化を見ると周波数分布の変化がとてもよくわかります。

簡単な動画を撮ってみたので後日アップしたいと思います。

動画の方がわかりやすいかも、、、

この本「シンセサイザー入門 音作りが分かるシンセの教科書」は2007/12/25に発売され「絶対に古くならない、永遠の輝きを持ったシンセの教科書」と書いてあります。

確かに書いてある内容は古くなっていないのかもしれません。

ところが、もしかすると紙媒体でシンセサイザーを学んでいくこと自体が古くなっているのかもしれません

この本は、文字、画像や図と言った静止画、音源で学習するわけですが、シンセサイザーは時間的な音の変化が多いため、画像と音源だけではイマイチ変化が分かりづらく、動画があった方が圧倒的に分かりやすいからです。

そして、先ほど挙げたように、今現在もシンセは進化し続けていて、どんどん複雑になっていっています。

なので、やはり基本中の基本だけではすべてのシンセを理解するのは難しく、できれば、シンセごとの解説があった方が分かりやすい状況です。

そうなると、出版物だと小回りが利かなくて難しくなりますね。

まとめ

「絶対に古くならない、永遠の輝きを持ったシンセの教科書」とはありますが、PCの進化からもわかるように2007年と今では全く状況が異なっているので、内容が古くなっている感は否めませんでした。

とは言え、オシレーター、フィルター、アンプ、エンベロープ、LFOのシンセの基本中の基本は理解することができました。

と言うわけで、わんだー的評価は、、、

70点!!

とさせていただきます。


シンセサイザー入門 音作りが分かるシンセの教科書

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