指ドラム(フィンガードラム)の歴史は非常に浅く、パッドの配置や奏法のメソッドが確立されていません。
当然教則本のようなものも極めて少なく、とっつきにくい反面、自由にプレイできるとも言えます。
AKAIのMPD218を購入して指ドラムの練習を初めましたが、まずは「どのようなパッドの配置でどのようなスタイルでプレイするのか?」と言った「基本となるプレイスタイル」を決めていかなくてはいけません。
そこでYouTubeに動画を公開しているFingerDrumerがどんなプレイをしているか、動画を並べて比較してみました。
指ドラムの2つのプレイスタイル
いろいろと動画を見比べてみると大きく分けて2つのプレイスタイルがあることがわかりました。
それは、
- 指を固定して腕全体でプレイするスタイル
- パッドに対して正面に構えてパソコンのキーボードやピアノのように指で弾くスタイル
の2つです。
指を固定して腕全体でプレイするスタイル
こちらのスタイルは基本的に指先を固定して腕全体を使ってパッドを叩きます。
指先をスティックに見立ててプレイするので実際にスティックを持ってドラムをプレイしている感覚に近い感覚でプレイできます。
動きがダイナミックでリズムも良く、個人的に好きなスタイルです。
基本的にワンフィンガーでプレイして、補助的に親指や他の指を使います。
パッドに対して斜めに構えたり、ナノパッドを使用する場合は縦に置く人が多いようです。
このスタイルでプレイしてみると「なぜパッドに対して斜めにポジションをとるのか?」がわかりました。
その辺はまた別の記事で書いていきたいと思います。
指で弾くスタイル
こちらスタイルはパッドに対して正面に構えて、パソコンのキーボードを打つようにプレイするスタイルです。
指先だけでプレイするので楽にプレイできますが、イマイチグルーブに欠ける気がします。
指先だけの力ではベロシティ値がどうしても弱くなるので、弱いタッチでも最大のベロシティになるように設定しているのかもしれません。
全体的にのっぺりとしたリズムになっています。
ナノパッドを使う場合は横向きに使用する方が多いようです。
指ドラムは腕全体でのプレイスタイルが良さそう
私の場合、はじめはパッドに対して正面に構えてピアノのように指先だけでプレイしようとしました。
やはり、指先だけでプレイしたほうが使うエネルギーが少なくて済みますから。
ところが、指先だけでプレイしてみるといろいろと問題が起きました。
- パッドを使ったプレイは意外と力がいるので指先だけのプレイではリズムが安定しない
- 指先だけでは力が弱いのでベロシティの強弱を付けにくい
- パッドに対して正面にポジションをとると、腕の向きがそろってしまい運指が限られるので、パッドに上手く音を配置できない
と、いろいろと問題が多かったので、腕全体でプレイスタイルをメインに練習していくことにしました。