「演奏してみた動画」でのレイテンシーについて検証してみた

前回記事では演奏してみた動画を撮影する際にはレイテンシーに気を付けて、場合によってはMIDIデータ全体を前後に調整したほうが良いのではないか?と考えました。

そこで今回は実際にオーディオインターフェイスのレイテンシーのサイズを変えて、どのような違いがあるか確かめてみました。

BFD3とStudio Drummer(Native Instruments)の音が出るまでの時間の差

BFD3とStudio Drummer(Native Instruments)の音が出るまでの時間の差ですが、これは全く差がありませんでした

二つの音源ともに録音状態にして同時に鳴るようにして、試してみましたが、「ドゥル、ドゥル」とどちらかがズレているようなことはなく、同時に鳴りました。

BFD3の方が遅れて鳴ると思ってました。疑ってすいませんでした^^;。

オーディオインターフェイスのブロックサイズの違いによるレイテンシーについてももう一度試してみましたが、こちらは以前の記事に書いたのと同じ結果になりした。

以前の記事はこちら
リアルタイム入力をするとMIDIが前にズレてしまうのでレイテンシーの差を検証してみた

CPU利用率の許す限りブロックサイズを小さくした方がレイテンシーが少なくなり、MIDI情報がグリッドよりも前に記録されてしまうのを防ぐことができます。

ただし、私が使っているオーディオインターフェイスのブロックサイズを最小の64サンプルにしても0.05秒ほど前にズレてしまうので、演奏してみた動画をMIDIで録音する場合は、録音後の調整は必要だと思いました。
(ちなみに常用の256サンプルだと0.1秒ほど前にズレてしまう)

オーディオ録音によるレイテンシーの違いはあるのか?

さて、続いてはMIDIではくな、ギターなどをオーディオインターフェイスに繋いで、録音する「オーディオ録音」でもレイテンシーによる録音のズレが起きるのか試してみました。

結果は少し変わった結果になりました。

ブロックサイズ 256

こちらはブロックサイズ256。私の常用のブロックサイズです。
メトロノームに合わせてエレキベースを弾いて録音してみました。
結果は特に問題なく、ほぼグリッドに揃って録音できました。

ブロックサイズ 64

続いて、最小レイテンシーのブロックサイズ64で録音してみました。
こちらも特に問題なく録音できました。

ブロックサイズ 2048

そして、変わった結果だったのがこちら。ブロックサイズを2048にしました。

これはパソコンに対して超低負荷なのに対して、レイテンシーが大きくなる設定です。

この設定だとレイテンシーが大きく、楽器を弾いてからヘッドフォンから聞こえてくるまでにかなりのタイムラグがありました。

「ス、ポ~ン、ス、ポ~ン、」みたいな感じです。

なので、録音する際はメトロノームよりも随分前に楽器を弾いて録音しました。

ところが、録音したデータを確認してみると、最小レイテンシーとほとんど同じようにグリッドに揃って録音されていました。

この結果から考えていくと、MIDIの場合は、MIDI情報を受けとったのと同時にMIDIが記録され、それから音源から音が鳴るので、レイテンシーが大きくなるほどMIDIが前に記録される。

一方、オーディオ録音の場合は音が鳴った段階で録音されるので、録音されたデータがほぼグリッド上に記録された。

このように考えられます。

まとめると、

MIDIはレイテンシーによって遅れて聞こえる分、突っ込んで演奏するので、その分前にズレて記録される。
オーディオは聞こえたまま録音されるので、グリッドに揃って記録される。

みたいです。

まとめ

今回の検証結果からすると、録音した後に全体のズレを調整したほうが良いのはMIDI録音の場合だけのようです。

とは言え、今回はDTM内のメトロノームと合わせて録音したので問題が無かったのかもしれません。

これが音源を再生しながら録音した場合や、もしくはMIDIデータを再生しながら録音した場合などの違いによって、音のズレが生じるかもしれないので、その都度チェックする必要はありそうです。