AKAI MPD218では指ドラムでのダウンアップ奏法を表現できない?

先日、指ドラムでThe OffspringのPretty Flyを演奏した動画を投稿しました。

この曲のハイハットはダウンアップ奏法を使って8分音符で演奏されていますが、使用しているMIDIパッドの「AKAI MPD218」ではハイハットの強弱を付けにくかったため、今回は4分音符で演奏しました。

当初はできるだけ原曲に近づけるためにダウンアップ奏法で演奏しようと思っていたので、ダウンアップ奏法についていろいろと調べました。

そうしている内に、指ドラムや打ち込みでのダウンアップ奏法について、わかったことがあったのでご紹介します。

今回は指ドラムについて、次回は打ち込みについて書きます。

Pretty Fly オリジナルはこちら

Pretty Flyのハイハットやライドシンバルはパッと聞いた感じでは4分音符に聞こえますが、よく聞いてみると裏拍がかすかに鳴っていて8分音符で演奏されています。

指ドラム動画はこちら

↑指ドラム動画ではハイハットを8分音符ではなく4分音符で演奏しました。

原曲では上の画像のようにハイハットが4分音符のように聞こえますが、

↑よくよく聞いてみるとかすかに裏拍にもハイハットが聞こえます(はっきり聞こえないこともある)。

これは「ダウンアップ奏法」と言うドラム独特の奏法で演奏されているからです。

ダウンアップ奏法とは

ダウンアップ奏法(アップダウン奏法とも言うみたい)についてはこちらの動画がわかりやすいです。

リアルのドラムでは速い8ビートでダウンアップ奏法が使われています。

できればこれを指ドラムで再現したいわけですが・・・。

BFD3ではティップやシャンクを選べる

では、ここから指ドラムでダウンアップ奏法を再現できないか試してみたことを書いていきます。

まず、私が使用しているドラム音源の「BFD3」はハイハットのティップ(先の部分)やシャンク(スティックの真ん中あたり)を選ぶことができます。


Akai Professional USB MIDIコントローラー 16パッド 音源ソフト付属 MPD218

これをMIDIパッドで再現しようとすると2つのパッドに割り当てることになります。

この状態でダウンアップ奏法を再現しようとすると、2つのパッドを速いスピードで移動することになり、移動の分、かえってスピードが落ちてしまうのであまり現実的ではありません。

AKAI MPD218はベロシティの強弱を付けにくい

そうなるとハイハットを割り当てた一つのパッドを強弱を付けて叩くことでダウンアップ奏法を再現すれば良いわけですが、残念ながらMPD218ではそこまで大きな強弱を付けることができませんでした。

今一度、音源付きで検証しました。

MPD218を使ってハイハットを8分音符で録音しました。
ハイハットの音色はシャンクを選択しています。

できるだけ強弱をつけて叩いた音源

まずはできるだけ強弱を付けてパッドを叩いてみました。

聞いた感じはいかがでしょうか?多少、強弱は付いてはいますが、音が抜けてしまっている箇所があります。

ベロシティ値は↓このようになります。

表拍はほぼ最大の127、裏拍はだいたい80くらいです。

裏拍が抜けてしまったのは、できるだけ強弱を付けようとして裏拍を弱く叩いたからです。

裏拍がしっかりと入力されるように叩いた音源

今度は裏拍が入力されないミスを避けるために、裏拍もしっかりと鳴る範囲で強弱をつけて叩いてみました。

このように聞いた感じだと、わずかにしか強弱が付きません。

ベロシティ値は表拍が127、裏拍がおよそ90くらいです。

なので、AKAI MPD218ではベロシティ値を実質127~90くらいしか差をつけられないということになります(BFD3の設定も触ってみましたがいまいち変化がありませんでした)。

これでは強弱のついた8ビートに聞こえなくはないですが、ダウンアップ奏法としては厳しいものがあります。

手作業でベロシティ値を修正した音源

次に先ほどの音源の裏拍のベロシティ値を手作業でグッと下げて修正してみました。

強弱がハッキリとしてかなり良い感じになりました。

ベロシティ値は表拍が125~127、裏拍が18前後。

このくらいベロシティ値に差がつけられるパッドがあればダウンアップ奏法を指ドラムで再現できるんですよね~。

Maschine mk3の購入も考えたけれど・・・

と言う訳で、AKAI MPD218はベロシティの強弱が付きにくいので、残念ながらMPD218ではダウンアップ奏法を表現するのが難しそうなことが分かってきました。

そこで「もっと反応の良いパッドを使えばよいのでは?」と反応が良さそうなパッドを探してみました。

そこで見つけたのがこのThe Quest for Grooveさんの動画です。

この動画では「MPD218よりもMaschine mk3の方がパッドの反応が良いからMaschine mk3に乗り換えた」と言ったようなことが語られています。


Native Instruments グルーヴ制作システム MASCHINE MK3

ところが、このMaschine mk3は価格が7万円以上、AKAI MPD218の約6.6倍の価格なんですよね。

Kompleteは持っているし、以前にMPC Studio Blackを買った時も結局PC画面を見て作業をしていて、ほとんど活用できなかった記憶があるので、「パッドの性能のためだけに7万円はいかがなものか?」と言った心境です。

まとめ

と言う訳で、残念ながらMPD218ではダウンアップ奏法は表現しにくいことがわかってしまいました。

しかし、指ドラムは音感を鍛えるためにとても良い練習になりますし、そのためにMPD218でできることはまだまだ沢山あるので、これからもMPD218を使って指ドラムを続けていきたいと思います。

AKAIからもっとパッドの反応が良いMPD218の後継機が出るのを楽しみに待つことにします(笑)。

長くなりましたので、打ち込みの際のダウンアップ奏法については次回書きたいと思います。